深層リポート

想定外の大雪 災害級の札幌「除雪」検証急務

約30メートルの高さまで積み上がった雪堆積場=8日、札幌市北区(坂本隆浩撮影)
約30メートルの高さまで積み上がった雪堆積場=8日、札幌市北区(坂本隆浩撮影)

札幌市が3月に入っても大雪の対応に苦慮している。昨年12月から降雪が相次ぎ、最深積雪は平年の2倍近い133センチを記録。2600万立方メートルの雪を収容できる市内の雪堆積場は、3月9日の段階で8割以上の約2180万立方メートルが埋まった。市内の除排雪は少なくとも今月末までは必要で、市は閉鎖した堆積場への追加搬入など、新たな堆積場確保を進めている。

雪山高さ30メートル

「今冬はかなり多かった」。札幌市北区の雪堆積場「新琴似8横」を管理する建設業、グリーン田中の田中政道社長(35)は今季の状況をそう説明する。

当初は約120万立方メートルの受け入れ予定だったが、10日の閉鎖までに240万立方メートルを超え、積み上がった雪山の高さは約30メートル。過去最多は平成24年の約250万立方メートルだったが「今年はそれに近い状況」と語る。

札幌市では今冬、大雪が相次いでいる。最初は昨年12月18日に24時間あたり55センチを観測し、これがほぼ根雪になった。年明けは1月11日から3日間にわたって46センチの雪が降り、さらに2月6日から7日にかけて過去最多となる24時間あたり60センチを記録した。

札幌市雪対策室計画課の新沼俊司課長は「最初の大雪の除雪作業が終わらないうちに次の大雪が降り、重なるように積もった。想定外の大雪だ」と振り返る。

雪堆積場の閉鎖も

札幌市は毎年、排雪した雪を集める雪堆積場を市内を中心に開設している。今シーズンは市民も持ち込みできる「一般用」が30カ所(受け入れ可能量1600万立方メートル)、市専用の「公共用」は45カ所(同1千万立方メートル)だった。

しかし、一般用は3月11日までに約1千万立方メートル以上の雪が運ばれ、21カ所が満杯になり閉鎖。新たに2カ所を加えた11カ所で受け入れを続けている。公共用も50カ所まで増やしたが、いずれも搬入量は相当多い。

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