ロシア軍は11日、侵攻したウクライナで西部のルツクとイワノフランコフスクの軍用飛行場を攻撃するなど戦線拡大の動きを強めた。東部ドニプロも空爆を受け、被害地域が広がった。ロシア軍の包囲攻撃が10日以上続く南東部マリウポリでは「人道回廊」を通じた市民の避難が実現せず、死者は1582人に達した。ウクライナメディアが伝えた。
ルツクは北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランド国境まで約100キロ。ルツクの市長によると攻撃で4人が死亡し6人が負傷した。NATO側は警戒を強化しているとみられる。ロシア国防省は二つの飛行場について、高精度兵器で無力化したと主張した。ドニプロでは幼稚園や集合住宅が空爆され1人が死亡した。(共同)