福島・双葉町から避難者ら、埼玉で追悼式

避難所として使用されていた旧埼玉県立騎西高では、献花台の前で大勢の人が手を合わせた=11日午後、埼玉県加須市(深津響撮影)
避難所として使用されていた旧埼玉県立騎西高では、献花台の前で大勢の人が手を合わせた=11日午後、埼玉県加須市(深津響撮影)

東日本大震災後に福島県双葉町民向けの避難所が設けられていた埼玉県加須市の旧県立騎西高で11日、同町から埼玉県内に身を寄せる避難者の団体「双葉町埼玉自治会」が主催する追悼式が開かれた。加須市の大橋良一市長は「元の生活に戻れるよう、一歩でも二歩でも後ろから支援していきたい」とあいさつした。

避難所は平成23年3月から25年末まで開設され、一時は約1400人の町民が身を寄せていた。

双葉町職員として避難所の施設管理を担当し、現在は埼玉県上尾市で生活している今泉祐一さん(66)は「ボランティアの大学生が畳やふとんの移動を手伝ってくれてありがたかった」と当時を振り返った。避難所での生活を経て同県加須市で暮らす舛倉敏江さん(69)は「双葉町にいたころの同僚たちと会って、昔みたいに話をしてみたい」と語った。

追悼式は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年と一昨年は実施を見送ったため、3年ぶりの開催となった。

自治会会長の吉田俊秀さん(74)は「あらゆる行事が中止になっても追悼式だけはやりたいと考えていた」と述べ、「騎西高には約2年半いたので特別な場所だ」と感慨を込めた。(深津響)

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