1歳児虐待死、母懲役8年 無罪主張退け「痛ましい」

福岡地裁=福岡市中央区
福岡地裁=福岡市中央区

福岡県田川市で平成30年、1歳4カ月の三男を医師に診察させずに死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親、常慶(じょうけい)藍被告(27)に対する裁判員裁判の判決公判が11日、福岡地裁で開かれ、溝国禎久裁判長は「大変痛ましく、被害者の苦痛は察するにあまりある」として、懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した。

弁護側は、被告には軽度の知的障害があり、三男の異常に気付けなかったと無罪を主張。溝国裁判長は、被告と夫の雅則被告(26)=同罪などで起訴=が、ほかの子供たちが体調を崩したときは医師に診察させていたことなどから、異常を認識できたとして退けた。

その上で、知的障害や、夫に暴力を振るわれていた影響で異常に気付くのが遅れた可能性があることなどを踏まえ、懲役8年が相当と判断した。

判決によると、夫婦は、重い低栄養状態の三男、唯雅(ゆいが)ちゃんが両手足などを骨折して肺感染症を発症していたのに、医師の診察を受けさせず、30年12月1日に急性呼吸不全で死なせた。

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