春高で選手に学んだ情熱 1年生記者が振り返る激闘

努力の蓄積を実感

試合後のインタビューでは、「全力を出せた」「とにかく悔しい」など、選手たちは口々に率直な感想を述べた。そのなかでも、とりわけ印象深かったのは、3年で「絶対的エース」と呼ばれた長谷川の「大学ではバレーはしない」という言葉だった。

ジャンプの最高到達点330センチの高さから打ち込む強烈なスパイクが武器の選手だ。身長180センチで締まった体は間近で見ると、その腕や足の筋肉はたくましく、過酷な練習の痕跡が垣間見えた。これほどまでにバレーに打ち込み、実績もあげてきたのだから、当然、卒業後もバレーを続けるものだと思っていた。

それだけに、バレーからの「卒業」を迷いなく口にしたのには驚いた。「苦しい時も粘り強く取り組むことを学んだ。それはバレーボールだけではなく、今後の人生にも生きてくると思うんです」と長谷川は言葉を重ねた。

全国大会に出場するようなチームの選手でも、高校卒業を契機にバレーから離れ、次の人生の目標へと向かう選手は少なくない。今回、初の春高バレーの取材は、試合中のプレーの感動もさることながら、ここまでの選手たちの努力の蓄積を実感する経験となった。彼ら、彼女らに負けないよう、記者として一回り大きく成長して、来年もこの舞台に帰ってきたいと心から思った。(横浜総局 末崎慎太郎)

会員限定記事会員サービス詳細