約2万2千人の犠牲者を出した戦後最悪の自然災害、東日本大震災から11日で11年となった。岩手、宮城、福島の被災地では、早朝から人々が亡き人を思い合掌。今年は政府主催の追悼式は開催されず、岸田文雄首相は午後の福島県主催の式典に出席する。東京電力福島第1原発事故などにより、全国で約3万8千人が今も避難生活を続ける。
沿岸部を襲った津波で壊滅的な被害に遭った岩手県陸前高田市では、遺族が希望した1709人分の犠牲者の名前を記した刻銘碑が完成し、初めて公開。
平成23年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)9・0の巨大地震が起き、宮城県で最大震度7を観測した。警察庁のまとめでは、今年3月1日現在で全国の死者は1万5900人、行方不明者2523人。復興庁によると、避難中の持病の悪化や自殺などによる関連死は昨年9月時点で3784人。