米国防総省高官は10日、記者団に対し、ウクライナの首都キエフを3方向から攻めているロシア軍のうち、北西のホストメリ空港周辺で停滞していた部隊が9日時点に比べて約5キロ前進し、市中心部から約15キロに迫っていると明らかにした。北東の部隊も約40キロの地点まで進軍したといい、首都包囲を狙って攻勢を強めているようだ。
国防総省高官によると、首都キエフ北方のチェルニヒウを攻撃していた北方ルートのロシア軍部隊は、同市を包囲して孤立させた。ロシア軍は南東部マリウポリも既に包囲しており、第2の都市である東部ハリコフも複数の方向から攻撃し、激戦となっている。(共同)