東日本大震災の発生から11年を迎える11日などには、テレビ各局で関連番組が放送されている。震災10年を機に昨年スタートしたNHKと民放キー局による防災プロジェクト「キオク、ともに未来へ。」を継続し、命を守るためにテレビに何ができるのか、という観点を踏まえて制作したニュースやドキュメンタリーを放送する。
「キオク、ともに未来へ。」は東日本大震災の経験や課題を伝えるだけでなく、来る災害に備えて何を伝えるべきかを各局が共同で考え、番組を制作していくプロジェクト。各局の震災関連映像を共有したり、各局の記者やアナウンサーが協力したりして、取材や制作、放送を行う。
今年はNHKが4月3日に「明日をまもるナビ・スペシャル~未来の命を救いたい~(仮)」を放送。NHKの塚原愛アナウンサーとフジテレビの伊藤利尋アナウンサーがMCを務め、震災や防災の取材をしてきたNHKと民放5局のアナウンサーらが「テレビ局にできること」を話し合う。
一方の民放各局は、同プロジェクトの番組をいずれも3月11日に放送。フジテレビは午後2時45分から、「わ・す・れ・な・い 行動検証 巨大地震その時…」を放送。東日本大震災の映像を検証してきたシリーズ番組で、今回は映像や新たな証言から当時の「揺れ」を検証する。
日本テレビは「news every.」の中で「藤井キャスターが見つめた11年間…そしてこれから」を放送。テレビ朝日は「大下容子 ワイド!スクランブル」の放送時間を拡大、TBSは「Nスタ」の開始時間を早めて、それぞれ番組を放送する。
また、NHKは11、12日のNHKスペシャルでも震災関連番組を放送。11日は豊かな漁場として知られた東北の海の変化と復興への道を伝える。(道丸摩耶)