ロシア軍が侵攻したウクライナの平和を願ってデモ行進する姿に飾り付けたひな人形約千体が10日、鳥取県日野町の観光施設「金持テラスひの」にお目見えした。
家庭で飾られなくなった人形を譲り受けて活用する「福よせ雛プロジェクト」代表の吉野孝子さん(65)=名古屋市=が、子どもが命を失ったり親と生き別れたりする現地の惨状に心を痛めて提案した。
会場ではミニチュアのウクライナ国旗を持ったり、「子どもたちに未来と希望を」「ウクライナに平和を」と書かれたプラカードを掲げたりするひな人形が並んだ。地元町民とともに飾り付けた吉野さんは「おひな様は子どもの味方。子どもを泣かせる戦争は許さない。人形を通じて心は共にあると伝えたい」と力を込めた。
展示は4月3日まで。