弥生ロマンをバーチャルで実感「唐古・鍵遺跡」

バーチャルミュージアムで公開される楼閣を描いた絵画土器=奈良県田原本町
バーチャルミュージアムで公開される楼閣を描いた絵画土器=奈良県田原本町

奈良県田原本町は唐古・鍵遺跡から出土した絵画土器などをインターネット上で紹介する「唐古・鍵バーチャルミュージアム」を令和4年度に構築することを決め、当初予算案にそのための事業費を含む関連経費(約1700万円)を計上した。

新型コロナウイルスの影響で来館が難しい人もいる中、町の文化遺産の魅力を発信し、世界の人に知ってもらう狙い。

唐古・鍵遺跡は全国最大級の弥生時代の環濠集落跡(約42万平方メートル)。遺跡からは土器や木製品、石器、鉄器などさまざまな遺物が出土しており、重要文化財に指定されている資料を含め代表的な約500点が、唐古・鍵考古学ミュージアムで展示・公開されている。

しかし、コロナ禍で令和3年度の入館者は元年度(約1万3千人)と比べて半減する見込み。このため「いつでも・誰でも・どこからでも来館できるようにしよう」と、バーチャルミュージアムの構築を決めた。

計画では、スマホやパソコンでバーチャルミュージアムにアクセスした人がVR(仮想現実)空間で、実際のミュージアムの展示品の3次元画像を閲覧できるように整備する。また、学芸員による多言語解説も付けるという。

来年度は遺跡のシンボルとして復元されている楼閣が描かれた絵画土器や長頸壺(ちょうけいこ)、翡翠の勾玉とそれが入っていた鳴石(なるいし)(褐鉄鉱)の容器などをアップする予定。

町では「保有する膨大な文化遺産データの公開とともに、学校・社会教育での活用も期待できる」としている。

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