20代記者が1、2回目に続きモデルナ接種 副反応は…

モデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンが充てんされた注射器=1月31日、東京都千代田区・自衛隊大規模接種会場(代表撮影)
モデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンが充てんされた注射器=1月31日、東京都千代田区・自衛隊大規模接種会場(代表撮影)

政府が新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を呼びかける中、全体の接種率は3割未満と伸び悩んでいる。理由の1つとされるのが、1、2回目接種で副反応が目立った米モデルナ製ワクチンへの忌避感だ。高熱など副反応の具体的な内容がSNS(会員制交流サイト)を介して瞬時に拡散することもあり、敬遠する若い世代も少なくないようだ。20代の記者は1、2回目に続き、3回目もモデルナ製を接種したが、副反応は2回目より軽いと感じた。

2月17日午前、東京都内の自治体が設置した会場で3回目のワクチンを接種した。直後は違和感がなかったが、時間がたつにつれ、注射を打った左腕の鈍痛や全身の倦怠(けんたい)感が強くなった。

接種から13時間以上たった17日夜、体調不良はピークを迎えた。体温は37度を超え、悪寒に襲われた。インフルエンザにかかったときのような倦怠感だ。

市販薬を服用して睡眠を取ると、少し楽になった。ただ、左腕の痛みは消えず、4日間ほど肩を上げづらい状態が続いた。

専門家「3回目は軽い」

ワクチンに詳しい長崎大の森内浩幸教授は2回目接種よりも3回目の方が副反応は「少しだが軽いことが多い傾向だ」と分析する。

人体には、体内にウイルスやワクチンなどの「異物」が入ってくると、それらを攻撃する「自然免疫」が生まれつき備わっている。異物が体内に入ってくることへの警戒感は時間がたつにつれ薄れるため、接種間隔が長期間空くほど人体の異物への反応は弱くなるという。

「目立った副反応はなく、生後間もない息子を抱っこする以外、生活に支障はなかった」

東京都板橋区の30代女性は2月中旬、3回目接種でモデルナ製ワクチンを打った。女性は2回目のモデルナ製の接種で、全身の倦怠感や高熱に苦しんだが、3回目はほとんど副反応が出なかったという。

効果があるのは

副反応を伴うモデルナ製だが、接種の効果は低くないようだ。

厚生労働省の副反応検討部会の調査結果によると、3回とも米ファイザー製を接種するよりも、3回目だけモデルナ製を接種した方が、倦怠感や発熱の症状が出る可能性は高まるものの、血中の抗体量(抗体価)はより多くなるという。

オミクロン株の感染拡大が続く中、堀内詔子ワクチン担当相は接種率の向上に向け、「早く打てる方を打ってほしい」と呼びかけている。「徐々にデータが集積して来る」(堀内氏)とみており、ワクチンの効果や副反応に関するより詳しい知見を活用して情報発信を強化する考えだ。(鬼丸明士)

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