ロシアの名門ボリショイ・バレエ団で、ダンサーがウクライナ侵攻に抗議して相次ぎ辞任している。最高位プリンシパルとして活躍するイタリア人のジャコポ・ティッシさん(27)は7日、インスタグラムに「あらゆる暴力に反対する」と投稿し、辞任を表明した。ロシアメディアが伝えた。
ティッシさんは「毎日我慢しなければならない状況にショックを受けている。私はモスクワでキャリアを続けることができない」と書き込んだ。
ソリストのブラジル人ダンサー、ダビド・モッタ・ソアレスさん(24)も7日、インスタグラムで「何事もなかったかのように振る舞うことはできない」と述べ、辞任を表明した。
6日には同バレエ団が拠点とするモスクワのボリショイ劇場の首席指揮者兼音楽監督トゥガン・ソヒエフ氏が辞任を発表。同氏はロシア人で、ウクライナ侵攻に対する立場表明を求める圧力があったことをにじませた。(共同)