国際原子力機関(IAEA)は8日、ウクライナのチェルノブイリ原発に設置された監視システムがデータ送信を停止したと発表した。
露軍部隊がチェルノブイリ原発を制圧した2月24日の前日以来、同じ職員らが勤務を続けているという。ウクライナの規制当局はIAEAに対し、職員の交代や効果的な順番制導入のための協力を求めた。
規制当局によると、チェルノブイリ原発とは電子メールでのみ通信可能。敷地には廃炉になった原子炉や放射性廃棄物の貯蔵施設がある。
IAEAのグロッシ事務局長は「チェルノブイリ原発の職員が直面している困難でストレスの多い状況を深く憂慮している」などと訴えた。(共同)