中学生10人に1人がヤングケアラー 大阪市の実態調査

大阪市役所本庁舎=大阪市北区
大阪市役所本庁舎=大阪市北区

大阪市などは9日、家族の介護や世話を行う子供「ヤングケアラー」に関する初の実態調査結果(速報値)を公表した。市立中学校の全生徒約5万2千人を対象とし、9・2%がヤングケアラーに該当した。5・7%だった国の全国調査より高い数値となった。

市によると、「ケアを要する家族がいる」かつ「ケアを担っている」と答えた生徒をヤングケアラーとした。昨年に実施され、「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話をすること」をヤングケアラーと定義した国の調査より広く尋ねたため、割合が高く出る傾向があるとされる。

ケアの相手は「弟・妹」が36・8%でもっとも多く、次いで「祖母」(31・2%)。内容は「話し相手」(54・8%)、「見守り」(46・6%)などとなった。頻度は「毎日」(37・0%)、「1カ月に数日」(16・6%)の順に多かった。

時間は負担がさほど大きくないとみられる「1時間未満」が最多で、「学校がある日」で50・8%、「学校がない日」で31・1%だった。「学校がない日」に「8時間以上」と回答した割合も8・2%に上った。

学校生活の状況では、今年度の1学期に10日以上欠席した割合は「ケアをしていない」と回答した生徒が5・7%だったのに対し、「ケアをしている」と答えた生徒は9・5%と差がみられた。

調査は昨年11月から今年1月にかけて行われた。有効回答率は87・3%(約4万5300人)。市の担当者は「さらに詳しい分析を行って実態を把握し、具体的な対策につなげていきたい」と話した。6月ごろに確定値や分析結果を公表する。

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