国民民主党は9日から始まった自民、公明両党との幹事長会談で、ガソリン税の一部を軽減する「トリガー条項」の凍結解除を与党側から引き出したい考えだ。公明から「必要だと認識している」との回答を得たことは半歩前進だが、岸田文雄首相は7日の参院予算委員会で凍結解除を「約束はしていない」と発言しており、「果実」を得られるかが注目される。
国民民主の玉木雄一郎代表は幹事長会談を前に国会内で開いた両院議員総会で「トリガー条項の凍結解除を実現できるよう、(詳細を)詰めてもらいたい」と述べた。国民民主は他の野党から批判されながらも令和4年度予算案の衆院採決で賛成に回り、「高い代償は払った」(幹部)として与党側の譲歩を期待する。
トリガー条項の凍結解除は、同党が昨年秋の衆院選で追加公約として掲げた。玉木氏は与党と合意し、野党でも政策実現は可能であることを夏の参院選のアピール材料にしたい考えだ。