千葉・多古町の前町長、初公判で公選法違反認める

所一重被告
所一重被告

昨年10月31日投開票の衆院選で、千葉県多古町の職員に千葉10区から出馬していた林幹雄衆院議員(自民)への投票を呼び掛けたとして、公職選挙法違反(公務員の地位利用など)の罪に問われた前町長、所一重被告(57)の初公判が9日、千葉地裁(安永健次裁判長)で開かれ、所被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、所被告は、町が台風被害に遭った際に駆け付けてくれた林氏に対して恩義を感じ、林氏の落選に危機感を抱いていたと指摘した。

法廷では、所被告が町の課長級以上の職員が参加するLINE(ライン)グループに複数回に渡って林氏の演説の動画などを送信したことや、投票日当日に100人以上に林氏への投票を呼び掛けるメッセージを一斉送信していたことも明らかになった。

所被告は、昨年12月に罰金30万円の略式命令を受け、納付後に正式裁判を申し立て、同20日付で町長を辞職した。

今回、所被告が問われている罪で罰金刑が確定すると、原則5年間公民権が停止されるが、裁判所は情状により、免除や期間の短縮をすることができる。所被告の弁護人は、公民権停止の免除や停止期間の短縮を求める方針。

次回公判は来月19日に開かれる。

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