「煙のない戦火」…中国・自治区出身女性が民族弾圧に抗議

中国政府の迫害に抗議する在日ウイグル人のグリスタン・エズズ氏(左から4人目)。左の花嫁衣装は漢民族と結婚を強いられるウイグル人の悲しみを表現した=8日午後、東京都千代田区(主催者提供)
中国政府の迫害に抗議する在日ウイグル人のグリスタン・エズズ氏(左から4人目)。左の花嫁衣装は漢民族と結婚を強いられるウイグル人の悲しみを表現した=8日午後、東京都千代田区(主催者提供)

日本で暮らす中国・新疆ウイグル、内モンゴル、チベットの各自治区出身の女性たちは8日、東京都千代田区の衆院議員会館前で、中国政府による民族弾圧に抗議する集会を開いた。ウイグル自治区の収容所を解放された女性からは不妊手術の強制や性的暴行がなされていたという証言が各地で相次ぐ。参加者は収容所の解体とともに女性への侮辱や同意を得ない堕胎手術の停止を求める声明をまとめた。

3月8日は国連の「国際女性デー」で、持続可能な未来を築くため、世界中の女性の貢献を認識することがテーマとされる。漢民族へ同化政策が強いられることに危機感を抱いた在日ウイグル人女性らがこの日に合わせ、集会を開催した。

ウイグル人のグリスタン・エズズ氏は、「現地に住むたくさんの女性が中国の野望の犠牲にされている。中絶手術も強制されている。民族が消えた後に『ウイグルという民族がかつてあった』と歴史教科書に載っては困る」と述べた。ウクライナ侵攻に伴うロシアへの制裁措置や非難決議を挙げ、「ロシアにとった態度、制裁、覚えた怒りを(日本は)中国にもとってもらいたい。ミサイルが飛ばない『煙のない戦争』に残されたわれわれのことを忘れないで」と訴えた。

山形県ゆかりの内モンゴル自治区出身の女性も、「われわれの今日が日本の明日になる可能性がある。政治家はロシアに対する怒りを、中国に対しても同じように出してほしい」と呼びかけた。民族団体側は一部の国会議員に参加を呼びかけたが、出席者はゼロだったという。

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