東伊豆町長選、元参院議員の岩井氏が無投票初当選

任期満了に伴う静岡県東伊豆町長選が8日告示され、無所属新人の元参院議員、岩井茂樹氏(53)以外に立候補はなく、無投票で初当選が決まった。岩井氏は、支持者らに感謝するとともに「身の引き締まる思い。町民のための町政をやっていきたい」と決意を語った。4期16年務めた太田長八町長(71)は引退する。

この日、岩井氏は町内の選挙事務所に集まった支持者を前に、人口減少など山積する町政課題に「役所、民間、地域住民の3つが互いに連携できる町政に向けて、さまざまな施策に取り組みたい」と抱負を述べた。

国土交通副大臣などを務めた岩井氏は、参院議員2期目途中で辞職し、昨年6月の県知事選に立候補したが、現職の川勝平太氏に敗北した。岩井町長誕生の万歳三唱後、岩井氏は知事選敗北を念頭に「いろいろあったので、その分をいまの万歳に込めた」と語った。

岩井氏は16年前、国交副大臣だった父、国臣氏の秘書として東伊豆町を訪問。これを契機に地元の人たちとの交流が深まった。知事選敗北後に地元から町長選の出馬要請を受け、昨年11月に「骨をうずめる覚悟で出馬する」と表明していた。

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