ロシア副首相、欧米禁輸検討に警告 「原油300ドル突破」「市場に破滅的結果」

ロシアのノバク副首相は7日、欧米が検討しているエネルギー資源の輸入禁止措置に関し、警告を発した(ロイター)
ロシアのノバク副首相は7日、欧米が検討しているエネルギー資源の輸入禁止措置に関し、警告を発した(ロイター)

ロシアのノバク副首相は7日、ウクライナ侵攻に対する制裁として欧米が検討しているロシア産原油などエネルギー資源の輸入禁止措置に関して、禁止すれば原油価格は1バレル=300ドルを超えると指摘し「市場に破滅的な結果をもたらす」と警告した。

ロシアは、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国でつくる「OPECプラス」の有力メンバーで、原油相場に大きな影響力を持つ。原油が一段と高騰すれば、日本でもガソリンや灯油の価格上昇は避けられない。

ノバク氏は輸入禁止措置について「根拠のない非難だ」と批判、実行されれば「ロシアは同様の対抗措置を取る権利がある」と述べ、2011年に稼働した欧州向けの海底パイプライン「ノルドストリーム」を通じたガス輸出を停止する可能性に言及した。ロシア主要メディアが報じた。(共同)

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