米国防総省高官は7日、ロシア軍による都市部の民間地域へのミサイル攻撃などが増加しているとした。
ロシアの侵攻による交戦はウクライナ各地で続いており、即時停戦で合意できない中、人道危機が深まる恐れがある。国防総省高官が記者団に明らかにした分析によると、ロシア軍は国境に集結させた戦力のほぼ100%を投入。ミサイル625発以上を発射した。
首都キエフや東部のハリコフ、マリウポリなどでは近郊に迫ったロシア軍が都市中心部にミサイルなどで攻撃を続けている。一般市民の退避は5日から一部で試みられたが、交戦がやまず3日連続で失敗。双方が非難の応酬を続けている。
ロイター通信によると、ウクライナのクブラコフ・インフラ相は7日、侵攻による破壊の損害が約100億ドル(約1兆1500億円)に上ったと述べた。(共同)