米CNNテレビは7日、ウクライナのゼレンスキー大統領が首都キエフからの脱出を余儀なくされた場合に備え、米欧当局者が亡命政府の支援方法について協議していると報じた。
協議では、ゼレンスキー氏や政府高官がウクライナ西部のリビウに拠点を移す場合や、同国から避難してポーランドで新政府を立ち上げる場合などを想定。ゼレンスキー氏がキエフ陥落後も退避を望まないことも仮定し、政府高官1人以上を別の場所に移動させて新政府を立ち上げることも議論しているという。
ただ、協議は予備的なもので決定事項はないとしている。米欧当局者側は、退避を望まないゼレンスキー氏と構想について協議することには慎重という。
ゼレンスキー氏をめぐっては、暗殺が試みられたと英メディアが報じている。ブリンケン米国務長官は6日のCBSテレビで、亡命政府構想の詳細には触れず、ウクライナ国内に政府継続に向けた独自の計画があると指摘した。(坂本一之)