岸田文雄首相は8日の「国際女性デー」に合わせ、「打てる手をすべて打ち、女性が経済的に自立できる環境を整える」とのビデオメッセージを公表した。首相はこの日、シンボルのミモザの花にちなんだ黄色のネクタイを締めて官邸に出邸した。
首相のビデオメッセージは官邸で開かれた関連の会合で発表された。男女の格差を測る「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は156カ国中120位と低迷していることを踏まえ、「諸外国に比べて大変立ち遅れていると言わざるを得ない」と指摘。その上で「わが国の女性が直面している課題と構造的な問題への鍵は女性の経済的自立だ」と強調し、男女の賃金格差の是正などに取り組む姿勢を示した。
国際女性デーは女性の地位向上を目指し、1975年に国連が定めた。野田聖子男女共同参画担当相も「女性の人生と家族の姿が多様化している。社会の変化も念頭に置きながら迅速に対応する必要がある」とのメッセージを発表した。