ロシアとウクライナの3度目の停戦交渉が7日、ベラルーシのポーランド国境で行われた。出席したロシアのメジンスキー大統領補佐官は終了後、合意に至らず結論は次回以降に持ち越されたと述べた。ロシア主要メディアが伝えた。米国防総省高官は7日、ロシア軍による都市部の民間地域へのミサイル攻撃などが増加しているとした。
ロシアの侵攻による交戦はウクライナ各地で続いており、国防総省高官が記者団に明らかにした分析によると、ロシア軍は国境に集結させた戦力のほぼ100%を投入。ミサイル625発以上を発射した。
メジンスキー氏は、交渉で合意文書案を提示したがウクライナ側が協議のため持ち帰ったと説明。メジンスキー氏によると、ウクライナ側は「人道回廊」を通じた一般市民退避を8日に実現させると強調。ウクライナ代表団のポドリャク大統領府長官顧問もツイッターで、人道回廊問題で進展があったとした。ロイター通信によると、ウクライナのクブラコフ・インフラ相は7日、侵攻による破壊の損害が約100億ドル(約1兆1500億円)に上ったと述べた。(共同)