ブリンケン米国務長官は7日、バルト3国のリトアニアとラトビアを歴訪し、両国首脳らとウクライナ情勢を協議した。両国外相とそれぞれ共同記者会見し、3国が加盟する北大西洋条約機構(NATO)の防衛義務を果たすと強調した。バルト3国にNATO軍を長期的に駐留させるかどうかも検討する考えを示した。国務省が発表した。
エストニアを加えたバルト3国は歴史的にロシアの脅威にさらされ、第2次大戦中に旧ソ連による併合も経験しており、ウクライナに侵攻したロシアへの警戒感が強い。
ブリンケン氏はラトビア首都リガでの記者会見で「バルト3国は、ロシアが欧州に押し付けようとする専制主義の潮流に対抗する民主主義の壁を形成してきた」と高く評価。「NATO諸国の領土の隅々まで守る」と述べた。(共同)