浪速風

老醜をさらすな

「ロシアには高齢化問題は存在しない」。少子高齢化・人口減少問題の連載を担当していた時、ある大学教授に教えてもらった。理由は、ロシアが世界屈指の早死に国で、80歳、90歳と長生きする人が少なく、長期の年金支給や医療費を心配する必要がないからだという

▶昨年の世界保健統計では、ロシア人男性の平均寿命は68・2歳。世界118位で1位のスイス(81・8歳)、2位の日本(81・5歳)の足元にも及ばないだけでなく、109位の北朝鮮(69・3歳)にも後塵(こうじん)を拝している。厳しい冬やウオッカの飲み過ぎ、遅れた医療制度などが短命の理由とされる

▶プーチン大統領は今年10月で70歳。本人は、武力による「ロシア帝国」復活でバイデン米大統領(今年11月で80歳)のような長寿を願っているだろうが、とうに平均寿命は過ぎている。ウクライナへの侵略戦争や世界への核攻撃の脅迫、国民さえ欺く言論統制…。もう老醜をさらすなと警告したい。

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