ロシア攻撃で民間人被害「怒り覚える」米国連大使

7日、ウクライナ首都キエフの検問所で警戒するウクライナ軍兵士(AP)
7日、ウクライナ首都キエフの検問所で警戒するウクライナ軍兵士(AP)

【ニューヨーク=平田雄介】米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は7日の安全保障理事会の公開会合で演説し、ウクライナに侵攻したロシアの攻撃による民間人被害の報告が増えていることに「怒りを覚える」と述べた。紛争地からの避難を希望する民間人が安全に移動できるよう戦闘行為の一時停止を呼びかけた。

トーマスグリーンフィールド氏は演説で、ウクライナで人道支援であたる国連や赤十字国際委員会などのスタッフが紛争地に接近できるようロシアに「確固たる公的な約束」を求めた。

また、現地情勢を報告した国連人道問題調整室(OCHA)のグリフィス室長(事務次長)は「紛争地への人道支援を安全に運ぶ通路も必要だ」と指摘した。民間人の安全な避難を実現するため、ロシアに担当者を派遣し、状況改善に向けた交渉をしているという。

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