EU、ウクライナなど3カ国の加盟申請で手続き開始

1日、ブリュッセルのEU欧州議会で、ビデオ演説するウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター)
1日、ブリュッセルのEU欧州議会で、ビデオ演説するウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター)

【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は7日、加盟国による大使級会合で、ウクライナ、モルドバ、ジョージアの旧ソ連3カ国のEU加盟申請で検討手続きに入ることで合意した。欧州委員会に対し、加盟候補国とするか否かについて意見の提示を求めた。

ウクライナの加盟申請は2月末、ゼレンスキー大統領が正式に署名。モルドバ、ジョージアが続いた。ロシアのウクライナ侵攻を受け、3カ国はそれぞれ西側への接近に動いた。

ゼレンスキー氏はEUに対し、特例による早期加盟を認めるよう訴えており、EUは10、11日に仏ベルサイユで開く首脳会議で可能性について話し合うとみられる。EUでは、ポーランドやバルト3国など8カ国が、ウクライナの早期加盟に向け、交渉入りを支持している。

EUでは現在、アルバニアやセルビアなど5カ国が加盟候補国となっている。EU入りには司法、財政などで制度改正が必要で、5カ国の加盟交渉は停滞している。

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