女性活躍担当の森雅子首相補佐官は8日、外務省で女性・人権人道担当大使を務めた白石和子氏ら国内外で活躍する女性3人とオンラインで懇談した。国連が定める「国際女性デー」に合わせ、森氏が「女性に勇気を与えたい」と企画した。出席者からは国内で根強い男女間格差の解消など、政府の取り組みに注文が相次いだ。
白石氏は日本の国際貢献策として、発展途上国の女性に対する職業訓練を提案。政府が見直しを検討する男女間賃金格差に関する企業の開示ルールについて、ジェンダー平等を推進するコンサルティング会社の只松観智子代表は「踏み込んだルール整備が求められる」と訴えた。
岸田文雄首相も国際女性デーに合わせてメッセージを発表。「女性が自ら選んだ道を歩んでいけるよう力を尽くす」と決意を表明した。