林外相、北方領土は「不法占拠」 ロシア侵攻で復活

林芳正外相=外務省(代表撮影)
林芳正外相=外務省(代表撮影)

林芳正外相は8日の記者会見で「ロシアによる北方領土の占拠は法的根拠のない占拠という認識だ。法的根拠を何ら有していないという意味で不法なものだ」と述べた。政府はこれまでロシア政府との領土交渉を進めるため「不法占拠」という表現を控えていたが、ウクライナ侵攻で姿勢を転換した。

岸田文雄首相は7日の参院予算委員会で、北方領土について「不法占拠」と同様に使用を控えていた「固有の領土」という表現を用いている。林氏は8日の記者会見で「平和条約交渉の展望について申し上げる状況にないことも踏まえ『わが国固有の領土』と申し上げている」と説明した。

「不法占拠」をめぐっては、平成31年2月に政府や関係団体などが開いた「北方領土返還要求全国大会」で採択した「アピール」で、例年盛り込まれていた「不法な占拠」という表現が抜け落ちた。昨年から「法的根拠のないまま占拠され続けている」と表現していたが、「不法」という言葉は使っていなかった。

>>政府、北方領土は「固有の領土」 露のウクライナ侵攻で元通りの表現に

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