AEDに三角巾を配備 女性のプライバシー保護に 茨城・取手

AED収納箱に配備した三角巾の使い方を説明する取手市消防本部の担当者=茨城県取手市の同市役所
AED収納箱に配備した三角巾の使い方を説明する取手市消防本部の担当者=茨城県取手市の同市役所

茨城県取手市は、市内の公共施設やコンビニ店など106カ所に設置されている自動体外式除細動器(AED)の収納箱に、女性のプライバシー保護のための三角巾を配備した。関係者は、経費があまりかからず、救命率の向上につながるとして、他自治体への広がりを期待している。

AEDは、倒れている傷病者に電気ショックを与え、拍動を回復させる小型の機械。救急車が到着する前の処置として、効果が高いことで知られ、各団体や学校などで使用方法の講習会が開催されている。

だが、胸をはだけて電極パッドを肌に直接貼るため、傷病者が女性の場合、使用をためらう人も多いことが課題となっている。

取手市消防本部でも、近隣で開かれたマラソン大会で、参加者が倒れたが「女性」という理由でAEDが使われなかったことを聞き心を痛めていた。さらに、こうした問題が市議会などでも取り上げられたことから配備を決めた。

AED収納箱の中には三角巾のほか、プライバシーに配慮した使い方のパンフレットも入れた。三角巾は止血や患部を固定するためにも使用できる。

市によると、こうした取り組みは全国でも始まったばかり。市消防本部の担当者は「傷病者が男性と女性で救命活動に差があってはならない。お金はあまりかからないので広く普及してほしい」と話している。(篠崎理)

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