ウクライナ原子力規制監督局は6日、東部ハリコフで核物質を扱う「物理技術研究所」が同日、ロシア軍の砲撃を受け、複数の施設が損壊したと発表、「新たな核テロ」だとしてロシアを非難した。周辺の放射線量は正常という。
ロシア軍は4日にはウクライナ南部のザポロジエ原発を砲撃して制圧。研修施設で火災が起きたほか、1号機の関連施設が損傷し、国際社会の強い非難を浴びたばかり。
ハリコフではロシア軍による激しい攻撃が続いている。同監督局によると、物理技術研究所の変電設備が全壊し、新たな核燃料が装塡されて始動段階に入っていた「中性子源センター」の施設が損傷した。地元治安当局は攻撃により「大規模な環境災害を招きかねない」と表明した。(共同)