近代日本と日清、日露戦争
近代日本の興亡を賭した対外戦争が日清戦争と日露戦争である。開戦の大義は朝鮮半島の支配権確保であった。日本はいずれにおいてもそれを手にした。
日清講和条約では「清国ハ朝鮮国ノ完全無欠ナル独立自主ノ国タルコトヲ確認ス」(第1条)とされた。日清戦争にいたるまで朝鮮は清国の「服属国」であった。半島で謀反や内乱が発生するや、清国は「属領保護」を名分に大量の兵を半島に派した。対馬海峡ひとつで九州にいたる日本にとって、朝鮮の「自主独立」は不可欠のものであった。
近代日本の興亡を賭した対外戦争が日清戦争と日露戦争である。開戦の大義は朝鮮半島の支配権確保であった。日本はいずれにおいてもそれを手にした。
日清講和条約では「清国ハ朝鮮国ノ完全無欠ナル独立自主ノ国タルコトヲ確認ス」(第1条)とされた。日清戦争にいたるまで朝鮮は清国の「服属国」であった。半島で謀反や内乱が発生するや、清国は「属領保護」を名分に大量の兵を半島に派した。対馬海峡ひとつで九州にいたる日本にとって、朝鮮の「自主独立」は不可欠のものであった。