石油や液化天然ガス(LNG)などの資源高騰を受け、ガソリン価格、電気料金はもちろん、日用品、食料品にいたるまで、あらゆる分野の商品で値上げが続いている。ここにきてロシアがウクライナを侵攻。原油の円滑な供給が不安視され、エネルギー価格はさらに上昇するとみられている。カギを握るのは「賃上げ」なのか。UAゼンセンの古川大書記長に見通しを聞いた。
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UAゼンセンは春闘(春季生活闘争)を賃金闘争と呼んでいるが、今年は正社員とパートタイマーなどを合わせた全体の目標について、基本給を底上げするベースアップ(ベア)で「2%基準」を掲げている。