国際通貨基金(IMF)は5日公表した声明で、ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界経済への影響について「紛争が激化すれば損害はさらに深刻になる」と強い懸念を示した。近くウクライナに14億ドル(約1600億円)を緊急融資する方向だ。
声明では今後の見通しを「極めて不透明」としつつ、エネルギーや穀物を中心に物価上昇圧力が増していると指摘した。
融資はウクライナ側からの要請に基づいたもので、早ければ今週中に理事会を開き、実施を検討する。IMFと世界銀行はこれとは別に、今後数カ月間で約52億ドルの追加支援を準備している。(共同)