ロシア通信情報技術監督庁は4日、国内でフェイスブックへのアクセスを遮断することを決めた。タス通信によると、ツイッターのアクセスも制限する。ウクライナ侵攻に関して不都合な情報を排除し、反戦世論の拡大を抑え込む狙いとみられる。ロシアでは一部メディアのウェブサイトも閲覧が制限されており、情報統制が急速に進んでいる。
同庁は「戦争」や「侵攻」といった言葉を使ったり、市民の犠牲を伝えたりする記事や投稿を「偽情報」とし、メディア側に削除を命じている。ロシア下院は4日、軍に関する「偽情報」を拡散した場合、最長15年の懲役を科すことが可能となる法案を可決した。これを受けて英BBC放送は、在ロシアの記者の活動を一時停止すると発表した。
BBCのデイビー会長は「スタッフの安全が最優先事項だ。他に方法がない」とし、ロシア国外から報道を続ける方針を示した。(共同)