国連安全保障理事会は4日、ロシア軍によるウクライナのザポロジエ原発への砲撃を受けて緊急会合を開いた。米国や英国、フランスなどが開催を要請。「信じられないほど無謀で危険」(トーマスグリーンフィールド米国連大使)などと非難の声が相次いだ。
トーマスグリーンフィールド氏は「ロシアやウクライナ、欧州全域にわたり市民の安全を脅かした」と指摘。ロシアに対し、原発から軍を撤退させ、安全に操業できる環境を整えるよう求めた。
英国のウッドワード国連大使も「稼働中の原発を国家が攻撃したのは初めてだ」として、国際法違反だと強調した。
ウクライナのキスリツァ国連大使は、ロシア軍の砲撃により近隣の市民らが避難できない状況にあると糾弾。安保理の理事国に対し、ウクライナ上空の飛行禁止区域設定を協議するよう訴えた。(共同)