米国防総省のカービー報道官は4日の記者会見で、ロシア軍がウクライナ侵攻後に発射したミサイルは計500発以上に達したとの見方を示した。同国南部のザポロジエ原発に対する砲撃については「極めて危険だ。ロシア軍の無責任さを示している」と厳しく非難した。
一方、カービー氏は米国防総省とロシア国防省との間で、衝突防止のための専用回線を開設したことを明らかにした。ウクライナの制空権を巡りロシア軍とウクライナ軍の争いが続く中、東欧諸国に展開する米軍との間で不測の事態が起きるのを防ぐ目的。米メディアによると、1日付で開設した。
国防総省高官によると、ロシア軍は国境に集結した戦力の92%をウクライナ領内に投入。南部では進撃しているものの、首都キエフを含む北部などで大きな動きはないという。(共同)