皇室ウイークリー

(733)両陛下、感染症の世界史お聞きに 秋篠宮さま、済生会式典でお言葉

長崎大熱帯医学研究所の山本太郎教授から感染症の歴史について説明を受けられる天皇、皇后両陛下=2月28日、皇居・御所(宮内庁提供)
長崎大熱帯医学研究所の山本太郎教授から感染症の歴史について説明を受けられる天皇、皇后両陛下=2月28日、皇居・御所(宮内庁提供)

天皇、皇后両陛下は2月28日、皇居・御所に長崎大熱帯医学研究所の山本太郎教授を招き、新型コロナウイルスの感染拡大に関連して世界の感染症の歴史について説明を受けられた。

山本教授は、ペストの流行による人口減少が中世ヨーロッパに社会構造の変化をもたらし、近代の到来を早めたとされることなど、歴史的に感染症が社会に与えた影響について解説。山本教授によると、天皇陛下は気候変動や環境問題と感染症の関連性に、皇后さまはアフリカなどでの感染症対策にそれぞれ関心を持ち、メモを取りながら熱心に聞き入られていたという。

長崎大熱帯医学研究所の山本太郎教授から感染症の歴史について説明を受けられる天皇、皇后両陛下=2月28日、皇居・御所(宮内庁提供)
長崎大熱帯医学研究所の山本太郎教授から感染症の歴史について説明を受けられる天皇、皇后両陛下=2月28日、皇居・御所(宮内庁提供)

両陛下は令和2年4月以降、新型コロナの感染拡大に関連し、さまざまな分野の専門家からウイルスの特徴や社会への影響について話を聞く機会を設けられており、今回が20回目となった。

陛下は3月1日、皇居・宮中三殿で、国民の安寧を祈る宮中祭祀(さいし)「旬祭」に臨まれた。

秋篠宮さまは2月27日、東京都港区の明治記念館を訪れ、総裁を務める「恩賜(おんし)財団済生会」の創立110周年記念式典に臨席された。済生会は全国約400の医療・福祉施設を運営する日本最大の社会福祉法人。生活困窮者の救済を掲げ、明治44(1911)年に明治天皇の勅語(ちょくご)により設立された。

秋篠宮さまはお言葉で、平成28年の熊本地震や、30年の西日本豪雨の後に、被災地にある同会の病院や施設を訪れたことを振り返り、「大勢の職員が、自分自身も被災し元の生活を取り戻せる見通しが立たない中で、被災者支援に当る姿を目の当たりにした」とご述懐。さらに、コロナ禍の医療従事者について、「一人でも多くの生(いのち)を救(すく)うという使命感を持ち、献身的に医療に従事していることに深い感銘を覚えました」とねぎらわれた。

会員限定記事会員サービス詳細