グライダーを通じて成長する女子大学生を描いたアニメ映画「ブルーサーマル」が4日、全国公開される。劇中に登場するグライダー滑空場やうどん店などは埼玉県熊谷市にある実在の場所がモデルとなっており、市は「映画公開を機に魅力を発信したい」とPRに力を注いでいる。
映画の原作は、小沢かなさんの漫画「ブルーサーマル―青凪大学体育会航空部―」。小沢さんは大学在学時に航空部に所属し、熊谷市の妻沼滑空場を利用していたという。
映画の公開に合わせ、市は、主人公の都留たまき役の声優を務めた女優の堀田真由さんらのメッセージ動画や映画の予告動画を市内のJR熊谷駅で流しているほか、のぼり旗を駅に掲げて舞台であることをアピールしている。
また、市観光協会は、映画や漫画でモデルになった市内のうどん店、茶屋、いなりずし店などにのぼり旗を配るとともに、登場した場所や店をめぐる「聖地巡礼」を呼び掛けるチラシを作った。グライダーの訓練所や映画館と連携したイベントも開催する。
小沢さんは「『ブルーサーマル』は学生時代たくさんの時間を過ごした大好きな街のみなさまに応援していただくことが多く、本当に幸せなことだと感謝している」とのコメントを市に寄せた。(兼松康)