ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長は3日、北京で記者会見し、ロシアによるウクライナ侵攻について「爆撃から逃れバスで国境を越えた。大会に参加できること自体が奇跡だ」と語った。
スシケビッチ氏は「軍が国を守っているように、われわれもここで闘う」と述べ、大会を通じて平和や停戦を訴える意向を示した。ウクライナはパラリンピックの強豪国として知られ「もし参加を見送れば、世界が『ウクライナは消滅した』と考えるだろう」と話した。
スシケビッチ氏によると、選手らはバスでポーランドとの国境を越えた。自身は座席で睡眠することができず車内の通路で横になったという。経由地で毛布や食料の援助を受けたとも明かした。(共同)