〈独自〉「大麻部屋」供給源か、販売目的所持容疑で10代の兄弟逮捕 大阪府警

大麻を販売目的で所持していたとして、大阪府警少年課が大麻取締法違反(営利目的所持)容疑で、大阪府内の無職少年(19)と弟で同居する府立高校2年の男子生徒(17)を逮捕していたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。2人の周辺では同法違反容疑で摘発される少年が相次いでおり、府警は2人が少年らに大麻を売りさばいていたとみて調べている。

捜査関係者によると、2人は共謀し、昨年12月中旬、自宅で営利目的でポリ袋に入った乾燥大麻計約32グラムを所持していた疑いが持たれている。逮捕は2月24日付。

府警は昨年10月、2人の知人とみられる府内の公立高校2年の男子生徒=当時(16)=ら15~16歳の少年計4人を同法違反(営利目的所持)容疑で逮捕。4人は、うち1人の作業員の少年=当時(16)=の自宅で、大麻の加工や使用を繰り返し、ツイッター上で購入者を募って売買を行っていた。地元の少年らの間では「大麻部屋」として知られており、府警は2人が大麻の供給源の一つだったとみて全容解明を急いでいる。

府警は少なくともほかに十数人の少年が大麻部屋に出入りしていたのを確認しており、大麻部屋にからみ今回逮捕した2人を含め、少年計12人を摘発した。

大麻使用、若者の交友関係が影響

広がる少年の大麻汚染を受け、大阪府警はこれまで大麻事件で摘発した少年たちに取り調べで聞き取った内容について、臨床心理士らが傾向を分析した結果をまとめた。約4割が大麻を乱用した理由について「周辺者が使用していたから」としており、今回の事件のように、知人同士で大麻を売買したりするなど交友関係が大きく影響していることが分かった。

府警が令和2年に摘発した少年114人への聞き取りを分析したところ、大麻を乱用した理由は「周辺者が大麻を使用していた」が最多の40・4%で、次いで「大麻の入手が容易だった」(19・3%)が多かった。

一方で、「大麻は嫌だけど仲間とは一緒に遊びたい」「大麻を吸うことと皆で遊ぶことは似たようなもの」と供述する少年が目立ち、対人関係を守るために大麻に手を染める傾向にあるという。

さらに家庭について「大麻で捕まっても、怒られなかった」「親が注意するのをあきらめた」などと供述する少年がおり、親が子供の大麻使用を黙認することが多いとみられる。

大麻は依存性が高いためなかなかやめられず、半数以上が週に1度以上は使用していた。最初は仲間に勧められて購入していた少年も、使用が進むにつれて一人でも使用するようになるという。府警はこうした分析結果を踏まえて取り締まりを強化する一方、抑止に向けた啓発活動を進める方針。


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