国際パラリンピック委員会(IPC)は2日、ロシアとベラルーシの選手団に対し、4日開幕の北京冬季パラリンピックに国名などを使わない「中立」の立場で個人資格として出場を認めると発表した。理事会で2日に決定した。ウクライナに侵攻したロシアと支援したベラルーシをスポーツ界から排除する動きが急加速しており、IPCの判断が注目されていた。
両国はパラリンピック旗の下で参加する。選手にメダルは授与されるが、国別のランキングには含まれない。式典や競技で選手が着用するユニホームについて、RPCのマークとベラルーシの国旗を隠すことも要請した。ロシアはドーピング問題の制裁で既に個人資格のRPCでの参加となっている。
個人資格での参加を認めたことで大会期間中にロシア勢などと対戦を拒否する選手が出てくる可能性もあり、新たな火種が残った。IPCによると、ロシア勢は約70選手、ベラルーシは約10選手がエントリーしている。