飛鳥時代の女帝・斉明天皇(594~661年)の墓とされる牽牛子塚古墳(奈良県明日香村)の整備工事が終わり、2日、報道陣に公開された。村の集落を抜けた丘の上に、白っぽい凝灰岩で覆われた八角墳がくっきりと見えるようになった。一般公開は6日から。
牽牛子塚古墳は、7世紀後半ごろ築造され、八角形を3段重ねた形の古墳。
整備事業では発掘調査成果を踏まえ、古墳の築造当時の姿を再現。石室などは現地保存し、それを覆うように表面に凝灰岩をふいた墳丘を造った。すぐ横の越塚御門古墳も整備された。いずれの古墳も実物の石室内を見ることができる