ミニSL命名権、「金冠堂」に売却 東京・世田谷公園

ミニSLを楽しむ親子連れら。今月下旬に車両がリニューアルされる=2日、世田谷区の区立世田谷公園(浅上あゆみ撮影)
ミニSLを楽しむ親子連れら。今月下旬に車両がリニューアルされる=2日、世田谷区の区立世田谷公園(浅上あゆみ撮影)

親子連れら年間約13万人が利用する東京都世田谷区の区立世田谷公園のミニSLをめぐり、財政面で運営が厳しくなっていることなどから、区は命名権を肩こり薬などを販売する「金冠堂」(世田谷区)に年間100万円で売却。2日、ミニSL駅舎前で調印式を行った。金冠堂の山崎充社長は「地元企業として区の地域活性化に貢献できれば」と話した。

施設の愛称は「せたがや公園キンカン三姉妹ミニSL」に決定。契約は4月1日から3年間で、今月下旬には車両のラッピングや駅舎をリニューアルする予定だという。車両には、金冠堂のオリジナルキャラクター「キンカン三姉妹」のイラストがデザインされる。

区によると、ミニSLは昭和57年に区制50周年を記念して作られた。一周約3分で公園内を走り、親子連れを中心に年間約13万人が利用するという。毎週水曜・土日、祝日や小学校の長期休み中に運行しており、乗車料金は小学生50円、中学生以上100円(小学生未満は無料で保護者同乗)だ。

長年、区民らに愛されてきたが、近年は財政面で施設運営が苦しくなっており、区は「子供のため、乗車料金を値上げせずにミニSLを楽しんでもらいたい」などとして命名権の売却先を募集していた。

今後は、ミニSLの待ち時間を楽しめる「クイズパネル」を駅舎近くに設置するなど、新たなサービスも展開していくとしている。

この日、2歳の長男とミニSLに乗った川崎市高津区の美山美沙さん(31)は「家から近いのでよく遊びに来る。リニューアルも楽しみだ」と期待を寄せていた。

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