「停戦交渉するなら、爆撃やめよ」とウクライナ大統領

【ジェシュフ(ポーランド南部)=佐藤貴生】ロシアの侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロシアとの間で始まった停戦交渉について「少なくとも爆撃をやめることが必要だ。そのうえで交渉のテーブルに着く」と述べた。

2回目の交渉は2日にも開かれるとの情報もあるが、ロシア軍は1日、首都キエフのテレビ塔や東部ハリコフの州庁舎前の広場を攻撃するなど攻勢を強めており、ロシアがゼレンスキー氏の要求に応じるかは不透明だ。

ロイター通信と米CNNの共同インタビューで述べた。ゼレンスキー氏は厳重に警備されたキエフの政府庁舎で会見に応じた。

ゼレンスキー氏はまた、ロシア軍の上空からの攻撃を防ぐために飛行禁止区域を設けるよう北大西洋条約機構(NATO)に求めた。「これはNATO加盟諸国を戦争に巻き込むということではない」と訴えたが、バイデン米大統領から、今は適当な時期ではないとの考えを伝達されたことも明かした。

一方、この日にジュネーブで行われた国連人権理事会にビデオで参加したロシアのラブロフ外相が演説を始めると、100人以上の各国外交官らが抗議の意味を込めて議場から退出した。

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