高校生が地場産品で地域おこし 茨城、持ち帰り料理販売、飲料開発も

梅を使ったゼリー飲料を開発した大成女子高の生徒と、吉田屋の大山杜郎社長(左)=水戸市五軒町
梅を使ったゼリー飲料を開発した大成女子高の生徒と、吉田屋の大山杜郎社長(左)=水戸市五軒町

茨城県内で作られる農産物など、地場産品を使った料理のメニューや飲料を授業の一環として開発し、地域おこしにつなげようと奮闘した高校生たちがいる。試行錯誤も繰り返しながら、ようやく商品の発売までこぎつけた生徒らの表情は充実感に満ちていた。

県立潮来高(潮来市須賀)の人間科学科フードデザインコースの2年生19人は2月19日と20日、同市内で持ち帰り用の料理を販売する「高校生レストラン」を開店。用意した「からあげ定食」「ローストポーク丼」「野菜たっぷりカレー」の3種は両日ともほぼ完売し、デザートの「シフォンケーキ」や「生チョコタルト」も好評だった。

県と潮来市などで作る行方交流圏協議会の働きかけで昨夏から各自がメニューを考案。今回施設を提供したレストラン「ITALIANGARAGE」(同市あやめ)の店主、村田友哉さん(37)の指導を受け、地元産の野菜や県産の豚肉などを使った料理に集約した。

テークアウト用の料理を盛り付ける潮来高生=潮来市あやめ
テークアウト用の料理を盛り付ける潮来高生=潮来市あやめ

参加した生徒の一人で、からあげ用のたれを考案した坂本幸翼(こうすけ)さん(17)は「店はやりがいがある。調理場とホール(売り場)の助け合いが大事だと分かった」と納得顔を見せた。

予定されたお客の店内での飲食は新型コロナウイルスの影響で中止に。指導した村田さんは「接客の仕方なども教えたかったが、今回の経験がいい社会勉強になれば」とうなずいた。

一方、大成女子高(水戸市五軒町)普通科の3年生15人は、県内で生産されるブランド梅「常陸乃梅」を原料とするゼリー飲料「UMECARE(ウメケア)」を開発した。

同校では地域について学ぶ授業の一環として、5年前から茨城の魅力を再発見し、伝える新商品作りに取り組んでいる。ウメケアは梅に含まれ、疲労の早期回復に効果があるとされるクエン酸に着目して生徒が考案した。材料となる梅シロップと、梅酢は常陸乃梅から作られる。

開発に関わった生徒の鬼沢杏奈さん(18)は「クエン酸が疲れを取ると分かり、スポーツのあとに飲むゼリー飲料にすれば、と考えついた」とする。

ウメケアは1パック380円(税別)で原料の常陸乃梅を扱う吉田屋(大洗町)が1日から、店頭やオンラインショップで販売。製品作りに協力した同社の大山杜郎社長(43)は「せっかく生徒たちが開発した商品。茨城の魅力度が少しでもアップするよう県内外に発信できれば」と言葉に力を込めた。(三浦馨)

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