首相、ウクライナ避難民の受け入れ表明

ポーランドとドイツの首脳との電話会談を終え、記者団の取材に応じる岸田首相=2日夜、首相官邸
ポーランドとドイツの首脳との電話会談を終え、記者団の取材に応じる岸田首相=2日夜、首相官邸

岸田文雄首相は2日、ポーランドのモラウィエツキ首相と電話会談し、ロシアによる侵攻でウクライナから国外に脱出した避難民について、日本への受け入れを進める考えを表明した。会談後、官邸で記者団の取材に明らかにした。

首相は「まずは親族や知人が日本にいる方々の受け入れを想定しているが、それにとどまらず、人道的な観点から対応する」と強調。「ウクライナ情勢は緊迫している。わが国としてもこうした状況に対応するため、できるだけ早く実務の手続きを進めたい」と語った。

日本は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外国人の入国を制限する水際対策を実施しているが、ウクライナからの避難民は別枠で受け入れる方針だ。

また、首相はモラウィエツキ氏に対し、ウクライナからポーランドに陸路で逃れる在留邦人の入国などへの支援を要請。モラウィエツキ氏は「最大限の支援を提供する」と応じたという。

首相はドイツのシュタインマイヤー大統領とも電話会談し、ウクライナ情勢についての意見交換を行ったほか、今後の連携などを確認した。

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