コーヒー豆の袋に隠し…MDMA密輸 容疑でベトナム人逮捕

密輸されたMDMA(手前)とカモフラージュに用いられたとみられるコーヒー豆=大阪市港区の大阪税関
密輸されたMDMA(手前)とカモフラージュに用いられたとみられるコーヒー豆=大阪市港区の大阪税関

ドイツから国際郵便で合成麻薬「MDMA」を密輸したとして、近畿厚生局麻薬取締部は1日、麻薬特例法違反などの疑いで、大阪府和泉市のベトナム人技能実習生、レ・バン・ニヤット容疑者(21)を逮捕したと発表した。

逮捕容疑は共謀し1月、ドイツから国際郵便を使い、MDMA966錠(約430グラム、総額約480万円相当)を営利目的で輸入したとしている。

近畿厚生局麻薬取締部と大阪税関によると、関西国際空港内にある大阪国際郵便局で、コーヒー豆の袋の中からMDMAの錠剤が見つかった。

大阪地検はすでに同罪などで起訴し、大阪税関も2月、関税法違反罪で大阪地検に告発。同取締部などは組織的犯行の可能性もあるとみて調べる。

大阪税関によると、ベトナム人による違法薬物輸入事案の摘発件数は、平成30年から令和2年で17倍に急増したという。

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