中部電力は1日、浜岡原発(静岡県御前崎市)で外部電源を喪失し、原子炉への給水ができなくなる重大事故を想定した訓練をした。3、4号機で同時に事故が発生する事態を再現し、参加した従業員約540人には事前に内容を知らせず、対応力向上を図った。
4号機は、原子炉がタービン発電機の火災で自動停止後、外部電源を失って給水できなくなるシナリオ。運転員が中央制御室を模した部屋で原子炉の状況を確認し、事故時の現場本部となる緊急時対策所に報告した。
3号機では、運転を停止中に配管が破損して使用済み燃料プールの水位が低下するトラブルが発生した想定で、水位を戻そうと対応に当たった。屋外では原子炉に給水するため、ポンプ車で貯水槽から水をくみ上げる訓練もした。