露「核部隊」の動きは確認せず 米国防総省、抑止力に自信

2月27日、モスクワ市内で話すロシアのプーチン大統領(AP=共同)
2月27日、モスクワ市内で話すロシアのプーチン大統領(AP=共同)

米国防総省高官は2月28日、記者団に対し、ロシアのプーチン大統領による核部隊の戦闘警戒態勢命令を巡り、ロシア側の特筆すべき具体的な動きは確認できていないとした上で、米欧側の核抑止力に自信を示した。同時にロシア軍はウクライナの首都キエフへの侵攻に進展がなく「いら立っている」と指摘。その不満が攻撃的な手段につながる可能性に言及した。

国防総省のカービー報道官は28日の記者会見で、ロシア軍のウクライナ展開は、予想よりも「数日遅れている」と指摘した。

高官は、ロシア軍についてウクライナ周辺に集結した戦闘部隊の約75%が侵攻し、これまでに380発以上のミサイルを発射していると明らかにした。ロシアがウクライナ全土の制空権を確保しているわけではなく、ウクライナのミサイル防衛システムは稼働可能な状態だとも指摘した。(共同)

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